あさがおだった!

ついに、1年生が待ち続けていたときが訪れました。
大雨のふった翌日の月曜日、学校に来てみると、

「はながさいてるよ!」

きれいな花が咲いていました。
「ぼくのは2つさいてる!」
「○○ちゃんのお花の色、きれい!」
「まだぼくのはさいてないよ。

朝からみんなで観察のスタートです。
水やりよりも、花を探すのに必死です。

ちょうど先週の木曜日、みんなでこれまでの観察を振り返ったところでした。

種から、芽が出て、ふた葉が出て、本葉が出て、葉の数がどんどん増えて、つるが伸びてきて、支柱にまきついて、つぼみたいなものがあって、あ、つるや茎には白い毛が生えていて・・・。
これまでの様子と変化についてみんなで話し合いました。

「だんだんあさがおのとくちょうににてきたよ。」
「たぶんあさがおだよ。」

それでも9人は、
「まだわからない。まだ、”あさがおかもしれない”だよ。」

「じゃあ、どうなったらあさがおだって決められるのかな?」

「花がさいたらわかるよ。花があさがおだったらそうだよ。」
「つぼみみたいなものがあるから、もう咲くんじゃない?」
「でも、これってほんとにつぼみなのかな?」

花が咲いてみると、やっぱりつぼみだったことも分かったし、育ててきた植物はあさがおだったこともついに判明しました!

あさがおだと分かった子供たちは、探究の時間に、写真を撮って観察をします。
ついに今日からは、『あさがお』の観察になりました。

今日は、特徴と役割の探究です。
みんな思い思いに写真を撮って記録します。
「花の中に何かあるよ。」
「おしべとめしべじゃない?」
「おしべとめしべって何?」
「なんか付いてるよ。」
「もうしぼんじゃってる花があるよ。」
「これから咲きそうなつぼみがあるよ。やっぱりつぼみだったんだ。」

今日の観察カードは、国語で勉強した「くちばし」の文型を使って、問いの文を入れて作ってみました。
子どもたちの興味は、おしべとめしべが何なのか、どんな役割があるのか、この後どうなるのかと広がっています。
まだ花がひとつも咲いていない子は、いつ咲くのかと心待ちにしています。

自分たちで、これがあさがおであることを確かめるために、様々な様子や変化、特徴を探り続けてきました。
最初からあさがおだと分かっていたら、ここまで学びに対するモチベーションを保持することは難しかったかもしれません。
子どもたちにどう問いを持たせるのか、その問いの解決方法をどうやって考えさせるか。
探究の面白さは、ここにあるのだと思います。

「あさがおかもしれない」から、ついに「あさがおだった!」に変わりました。
でも、子供たちの観察(探究)はまだまだ続きます。
つぎはどんな特徴や変化に気付くのか。
とても楽しみです。