
国際バカロレアの教育international / baccalaureate
静岡サレジオ幼稚園・静岡サレジオ小学校プライマリーステージは、2020年2月26日付で、国際バカロレアPYP(Primary Years Programme)認定校になりました。
Shizuoka Salesio Kindergarten / Elementary School primary stage became an international Baccalaureate PYP (Primary Years Program) authorized school on February 26, 2020.
静岡サレジオ幼稚園、小学校が国際バカロレアの教育プログラムを導入した大きな理由は、カトリックの教えを土台とした建学の精神と国際バカロレアの使命(IB mission statement)が一致しているためです。静岡サレジオ幼稚園・小学校プライマリーステージは、「誠実な人間・良き社会人の育成」の建学の精神のもと、カトリックの教えに基づき、子供たちが真の国際人として未来を生き抜く力を育むために、国際バカロレアPYPの教育に取り組みます。
The main reason why Shizuoka Salesio Kindergarten and Elementary School introduced the International Baccalaureate educational program is that the founding spirit based on the Catholic spirit and the IB mission statement of the International Baccalaureate are exactly same. Shizuoka Salesio Primary School, based on Catholic teachings, will incorporate the education of International Baccalaureate PYP under the school philosophy of “Fostering a sincere and a good person in society” for fostering the ability for children to live as the true international person.
創立者聖ドン・ボスコは、キリストの教えた人生観や人間観に基づき、子どもの心に愛情、知性、正しい良心を育む予防教育法(Preventive Education)という独自の教育方法を打ち出しました。静岡サレジオは、この教育方法を現代に継承し、「誠実な人間、良き社会人」を育てることを目的としています。19世紀にイタリアでドン・ボスコが青少年に示した生き方、そして、彼自身の生き方は、まさに国際バカロレアの示す10の学習者像の実践であり、時代を超えた現代において、真の国際人となるためのホリスティックな教育の土台となるものであると考えられます。
Founder St. Don Bosco developed his own educational method called “Preventive Education” that nurtures affection, intelligence and conscience in children’s mind based on the view of life and humanity taught by Christ. Shizuoka Salesio inherits this educational method to the present age and aims to nurture “a sincere and a good person in society”. In Italy during the 19th century, the way of living that Don Bosco presented to adolescents and through his own way of living came to connect the practice of the 10 learner profiles of the International Baccalaureate, and it is considered to be the foundation of holistic education for becoming a true international person in modern times.
急速に変化する現代において、創立者ドン・ボスコの生き方を知り、人がもつ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあると認めることのできる児童の育成を目指します。また、積極的に、そして共感する心を持って生涯にわたって学び続け、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ、国際的な視野を持った児童の育成を目指します。
In today’s rapidly changing world, by understanding Don Bosco’s way of living, we aim to foster children who understand that other people, with their differences, can also be right. In addition, we also develop inquiring, knowledgeable, and caring young people who help to create a better and more peaceful world through intercultural understanding and respect.
IBおよびIBのプログラムの詳細については、ウェブサイト(http://www.ibo.org)をご覧ください。
For further information about the IB and its programmes visit http://www.ibo.org.
School Policy: Honest heart and Trustworthy effort校 訓: 清い心・たゆまぬ努力 | IB’s Learner Profile10の学習者像 | |
Sincere andKindness 温かさ | Children who faithfully obey the voice of conscience at any time, are positive and can work together with anyone to serve. どんなときにも良心の声に忠実に従い、前向きで誰とでも一緒になって進んで奉仕する子 | ・Caring ・Open-minded・Balanced・Communicators・Risk-takers ・Principled・Inquirers・Knowledgeable ・Thinkers・Reflective ・思いやりのある人 ・心を開く人・バランスのとれた人・コミュニケーションができる人・挑戦する人 ・信念を持つ人・探究する人・知識のある人 ・考える人・振り返りができる人 |
Healthiness and Challenging逞しさ | Children who work hard with all, have physical strength to do their best and challenge anything spontaneously. みんなと力いっぱいがんばれる体力をつけ、何事にも自分から挑戦する子 | |
Earnestness and Diligence真剣さ | Children who can maximize their skills while engaging with friends in order to make use of their abilities 自分の能力を活かすため、友だちと助け合って、精一杯能力を伸ばす子 |
10の学習者像
国際バカロレアでは、「国際的な視野を持つ人」の姿を『IBの学習者像』として示しています。この学習者の実現こそが、真の国際人の姿です。この10の学習者の姿を、聖母マリア、聖ドン・ボスコの生き方に重ね、その生き方を実践することで、人のために喜んで自分の力を使い、地の塩、世の光として、周りを明るく照らす人になることを目指します。静岡サレジオでは、以下のようにこの姿を示しています。
学習者像 | サレジオの子 |
探究する人(たんきゅうするひと) | なぜだろう、どうしてだろうと、いろいろな問題を発見し、それを一人で、またみんないっしょに解決しようとします。 |
知識のある人(なんでもしりたいとおもうひと) | 学習や生活に必要な知識を身につけるために努力し、それをいろいろな場面で問題解決に使うことができます。 |
考える人(かんがえるひと) | いま、自分ができることは何なのかを考え、正しいことを選択し、実際に行動することができます。 |
コミュニケーションができる人(たくさんおはなしができるひと) | 自信をもって、いろいろな方法で自分を表現することができます。また、友達や先生の話を大切に聞くことができます。 |
信念をもつ人(さいごまでがんばるひと) | 自分の考えや行動に責任をもって、最後までしっかりととりくむことができます。 |
心を開く人(こころのひろいひと) | 自分の良さや人の良さをみとめ、自分の良さを人のためにいかすことができます。 |
思いやりのある人(おもいやりのあるひと) | だれに対しても思いやりをもって接し、人のために自分ができることを進んでします。 |
挑戦する人(なんでもがんばるひと) | 何ごとにも、よく考え、やる気をもって取り組みます。また、自分やまわりの人の安全に気を付け、方法を考えることができます。 |
バランスのとれた人(こころとからだがけんこうなひと) | 心も体も元気に過ごすことができます。また、自分も人も大切にし、みんなが気持ちよく過ごせるように行動することができます。 |
振り返りができる人(じぶんのよいところがわかるひと) | 自分の良いところ、また、足りないところがわかり、よりよくなるためにどうするべきかを考えることができます。 |
探究の時間
PYPでの学びは、教科の枠をこえた6つのテーマについての『探究』を行います。
Who we are 私たちは誰なのか
Where we are in place and time 私たちはどのような場所と時代にいるのか
How we express ourselves 私たちはどのように自分を表現するのか
How the world works 世界はどのような仕組みになっているのか
How we organize ourselves 私たちは自分たちをどう組織しているのか
Sharing the planet この地球を共有するということ
サレジオ幼稚園では、Play based learningの考え方の下、園児は、「Who we are」と「How we express ourselves」を含む年間4つのテーマについて探究します。自分自身を知ること、先生や友達のことを知ること、幼稚園や身の回りにあるもの、自然の様子などについて、遊びを通して学びます。
小学校では、年間6つのテーマについて学びます。6つのテーマの下、当該学年の学習内容に即したセントラルアイディアを決め、教科を横断的に一つのテーマについて、一人で、そしてみんなで学習を深めます。
*静岡サレジオPYP関連文書