理事長あいさつ

温かさの中で、真剣に学び、逞しく生きる

 

 静岡サレジオは、幼稚園から高校までの学びを通して、子どもたち一人ひとりの成長に長く、深く寄り添うことを大切にしてきました。私たちが目指しているのは、その場限りの成果や表面的な評価ではなく、時間をかけて育まれていく本物の学びと、確かな人間的成長です。

 

 現代はオンラインで多くのことが完結する時代となりました。情報を得ることや知識を学ぶことだけであれば、場所を選ばない学びも可能です。だからこそ私たちは、学校をあえて「人と人が関わる場所」として位置づけ、改めてその意味を大切にしたいと考えています。互いの存在を感じ、同じ空間と時間を共有しながら、考えを言葉にし、分かち合う。そうした関わりの中で、互いの考えを共有し合うことで、自分自身の理解を深め、思考を広げていく——その積み重ねこそが、学校という場ならではの学びであると信じています。

 

 人が育つためには、安心して過ごせる環境と、温かな人間関係が欠かせません。私たちが何よりも大切にしているのは、互いの存在を認め合い、心を通わせながら過ごせる日常です。その確かな土台があるからこそ、子どもたちは自ら問いを持ち、考え、挑戦し、物事を深く探究しようとする姿勢を身につけていきます。

 

 社会は急速に変化し、子どもたちが生きていく未来は、これまで以上に不確かなものとなっています。だからこそ私たちは、時代に流される教育ではなく、「一歩先を行く教育」を目指してきました。それは知識を先取りすることではありません。変化の中にあっても、自分の頭で考え、探究し、自らの軸を持って選択し続けられる力を育てることだと考えています。

 

 その教育の根幹にあるのが、温かさ・真剣さ・逞しさという、人としての基本です。人を思いやる温かさ、自分や学びに誠実に向き合い、真剣に考え抜こうとする姿勢、そして困難や失敗を経験しながらも前に進む逞しさ。これらは、幼少期から青年期までの長い時間の中で、多くの人との関わりや探究の積み重ねによって、少しずつ育まれていくものです。

 

 同時に、学園自身もまた、常に「本物であるか」を問い続け、変化に対応し続ける存在でありたいと考えています。教育の本質を大切にしながら、社会の動きや学びの在り方と真剣に向き合い、考え、探究し続ける。その姿勢こそが、静岡サレジオの掲げる「一歩先を行く教育」の本質です。

 

 静岡サレジオはこれからも、人と人との関わりを中心に据えた本物志向の教育を通して、子どもたちが自分らしく考え、探究しながら、しなやかに未来を切り拓いていけるよう、共に歩み続けてまいります。

 

学校法人 星美学園

静岡サレジオ幼・小・中・高等学校

理事長・学園長 沼波岳臣