2011年5月2日、上智大学と教育提携に関する協定を締結
世界に貢献できる人材教育を目指して
上智大学と静岡サレジオ小・中・高等学校は、両校が共有する教育理念としてのキリスト教ヒューマニズムに基づき、教育提携に関する協定を結びました。
この教育提携は、「キリスト教ヒューマニズムの涵養」と「グローバル・コンピテンシー(国際化社会に対応することのできる能力)の涵養」を大きな目的としています。この目的に沿って、様々な教育提携プログラムを行い、他者に仕えるリーダーシップや、差別や偏見なく全ての人と共に生きる精神を培うとともに、世界の地域との文化の違いを理解しそのかけ橋となれる力を養います。
静岡サレジオで学び、自分自身の利益のためだけでなく地球的な視野に立って貧困、飢餓、環境、差別などの問題に積極的に貢献する人に育ってくれることを願っています。
静岡発、世界へ
静岡市は地方とは言いながら、交通やメディアの発達によって、地理的にも情報量においても首都圏と変わらない状況にあります。 情報はタイムラグなしに入手できますし新幹線を使えば1時間で東京に向かうことも可能です。
しかし、 真に中央と変わらぬ存在であるためには、自ら発信できるニュースソースを持ち、日本標準ではなく世界基準での物の見方を備えなければなりません。そこで、教育という話になります。
この度の上智大学との教育提携は、世界の人々と共に考え協力し次代を築いていくことのできる人材を、小中高大を通し育成しようとするものです。カトリック校としての願いを実現すべく教育内容の充実に努め、輝く若者を育ててまいります。
教育提携の理念
あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、みなに仕える者になりなさい。
あなたがたの間で人の先に立ちたいと思う者は、みなのしもべになりなさい。
マタイによる福音 20章26~27節
この教育提携は「キリスト教ヒューマニズムの涵養」と「グローバルコンピテンシーの涵養」を大きな目的としています。幼小中高15年間の教育活動の中でこの 精神を大切に培い、様々な教育提携プログラムを行いながら、他者に仕えるリーダーシップ、差別や偏見なくすべての人と共に生きる心を養い育てます。
特別推薦枠の設定
2012年度中学入学生より、本校から上智大学へ30名の特別推薦枠を設置。
静岡サレジオで培った精神を上智大学でさらに育み、社会の様々な場面で先頭に立って他者のために活躍できる多くの若者を育ててまいります。
教育提携プログラム
宗教教育プログラム
- イエズス会とサレジオ会が共有するキリスト教ヒューマニズムを伝える。
- 神学部教授による出張講座や職員研修を実施する。
- 宗教授業やボランティア活動を通して、社会貢献の志と国際社会におけるリーダーシップを育てる。
英語教育プログラム
- 小学校1年生からコミュニケーション能力に重点を置いた英語教育を行う。
- 上智大学と日本英語検定協会が共同で開発を進めるTEAP(アカデミック英語能力判定試験)に対応した小中高カリキュラムを実践する。
- 外国語学部教授による出張講座や職員研修を実施する。
キャリア教育プログラム
- 上智大学キャンパス体験や説明会を通して、上智大学の魅力を知る。
- 様々な学部学科の特性を知り、将来の様々な可能性を生徒一人ひとりが探す。
小中高4-4-4一貫教育プログラム
- 中1ギャップなど従来の6-3-3制のさまざまな弊害を解消するため、プライマリーステージ・ミドルステージ・カレッジステージからなるサレジオステージ(4-4-4制)を実施する。
PRIMARY STAGEプライマリーステージ
3クラス編成で「学び」の基礎基本の徹底を図る。日常的に他者を思いやる心を養い世界基準の価値観を自然に身につける。
MIDDDLE STAGEミドルステージ
自主性と論理的思考を育成する。知識の詰め込みよりも、対話を大切にし、各々のペースで考えを深める時期とする。また、仲間意識を育て価値観の多様化を図る。
COLLEGE STAGEカレッジステージ
上智大学進学に向けたソフィアコースと、医学部等難関校志望に対応したエグゼコース、指定校推薦など様々な志望に対応したフロンティアコースの3コースからなる。