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カリキュラム

子どもたちの未来を変える独自のカリキュラム。

中学生の年代は、心も身体も大きく変化する時期です。ぐんぐん伸びる時期だからこそ、どのような環境で、何をどのように学ぶかが大切だと、私たちは考えます。静岡サレジオの4・4・4制や3コース制、IB教育の導入には明確な意図があります。その効果を裏付ける実績も出ています。学びの質で、未来は変わるのです。

学習全般について

学力について

学校教育法によれば、「学力」とは、①基礎的な知識・技能、②思考力・判断力・表現力、③主体的に学習に取り組む態度、の3つを指します。これらの学力をよりよく伸ばすために、静岡サレジオでは全人的で幅広い教育プログラムを展開します。

IB中等教育プログラム(MYP=Middle Years Programme)について

国際バカロレア(IB)認定校として、IB中等教育プログラムであるMYPの基本的な考え方に基づき、各教科の授業を進めます。
【MYPの原則】
  • 8教科全て、年間50時間以上をIBのカリキュラムとして単元学習を組み、「ものの見方、考え方」を養う概念理解を目指して、教科の知識を習得・活用できるようにします。
  • 学習のゴールと評価規準を提示し、そこに向かうプロセスを通じて様々なスキルや学習の方法を学びます。討論やプレゼン、協働学習が多く含まれますので、予習が欠かせません。
  • 単元ごとの総括的評価課題などを通じて、思考力・判断力・表現力を育みます。
  • 8年次には各教科の探究的な学びを活かし、奉仕的な学びとしての「コミュニティプロジェクト」に取り組み、それぞれが設定した課題解決を目指し、年度末に発表会を行います。

授業について

年間を通じて各教科3~6の探究的な学習単元=Unitが組まれています。それぞれのUnitでは必ず単元の終わりに総括的評価課題が予定されており、様々なパフォーマンスが求められます。ここで言うパフォーマンスとは身体表現や口頭発表だけを指すのではなく、以下のように教科の特性に応じて実施されます。
  • 例)社会・・・学習のまとめや自分自身の考えを新聞にまとめる
  • 理科・・・実験の過程や検証データなどをレポートにまとめる
  • 美術・・・テーマに沿った作品を創造的に作成する   など
授業の様子
  • 英語は2017年より習熟度別授業を廃止しました。日本の英語教育の改革に情熱を注ぐ上智大学との連携の中で、4技能をバランスよく習得し、主体的な学び合いを通して英語力を伸ばすことを目的に、CLIL(内容言語統合学習)やネイティブ教員とのティームティーチング等を導入しています。
  • 小論文および数学の授業では、週1回「特急・快速・各駅停車」と銘打ったコース別授業を実施し、それぞれの長所を伸ばせるように工夫しています。コースは生徒の希望を尊重しつつ、教員の方からもアドバイスをします。

学力の定着を確認するテストについて

1.単元テスト
2021年度より、本校では中間テストを廃止して、各教科で単元末に「単元テスト」を導入しました。生徒たちにとって従来の定期テストは、テスト前に放課後の活動を中止して学習時間をとるなどして、そのテストの「点数を取ること」が目的になる傾向がありました。真の学力の定着を図るために、単元終了後に「単元テスト」を行い、いち早く生徒のつまずきに対応できるようにします。生徒には、再テストにチャレンジできるようにし、すべての生徒が単元内容を確実に習得し、前に進めるようにしています。
2.実力テスト
年2回の実力テスト(期末テスト)では、日々の学習や単元テストで培った基礎力をもとに、その学期中に学んできたことの応用問題や自分の考えをアウトプットする問題に取り組んでいけるようにし、総合的な学力の定着を目指していきます。
3.全国模試
年に3回(4月・9月・1月)、全国模試を実施します。

4月は現時点での学習の定着度を測る「到達度テスト」、9月は新しい学力観に基づいた思考型テスト、1月は基礎基本の定着を確認する全国私学模試です。それぞれ特徴のある外部試験を受けることで、「いまの私の学力」を確認します。

4.英単語テスト・漢字小テスト・計算テスト など
基礎事項の習得を確認します。習熟点に達しない場合は、再試や補習を実施します。
テストの様子

評価について

学習評価は、生徒にどういった力が身についたかという学習成果を的確に捉えるものです。教師が指導の改善を図るとともに、生徒自身が自らの学習を振り返り、次の学習に向かうために重要なものです。評価には、テストの点数やルーブリック、5段階評定など数字で示すことができるものと、感性や熱意、思いやり、進歩の状況、可能性など、数字では示しきれないものがあります。後者に関しては、年間2回行われる三者面談にてお伝えします。
1.MYP成績通知表・実力テスト個票
評価規準に基づいたMYP各教科および各Unitの到達レベルを示すとともに、年間2回実施される実力テストの結果を一覧表にしてお渡しします。
2.成績通知表
前・後期末に、各教科の5段階評価、観点別評価、行動のあらわれについてお知らせします。5段階評価は、小テストや単元テスト、実力テストで測る基礎事項の習得、MYPにおける探究学習のプロセスやパフォーマンス課題等を踏まえ、総合的に評価します。
3.模擬試験個人成績表
年3回の模擬試験の後、各社から郵送されてくる個人成績表です。

探究学習「コミュニティプロジェクト」について

国際バカロレアのプログラムの一つで、生徒が自ら決めたコミュニティにおいて奉仕活動として実践し、その成果と責任を探究します。1人から3人までのグループで活動することができ、年度初めに決めたプロジェクトについて年間を通じて探究し、その成果を発表します。
  • 例)プロジェクト「街中のごみを減らす」(アーツ・デザイン領域)
  • コミュニティ:私たちが住む街  内容:進んで捨てたくなるごみ箱を設置する
  • 検証方法:アンケート方式のごみ箱を作成し、ごみ箱にごみを捨てる以外の価値・楽しさを持たせる
探究学習の様子

カリキュラム

全員がそれぞれのペースで高いレベルを目指す

6ヵ年教育の入り口である中学1・2年は、学習面でも人間形成の上でも最も大切な時期。この2年間と残りの4年間を明確に分け、初めの2年間にあたるミドルステージでは人間総合教育的要素をたくさん取り入れ、さまざまな価値観に触れ、考える期間とします。学習面においても小学校と中高の内容は大きく異なり、いかに中学からの内容を深く理解し応用できるかが今後の学習に大きく左右します。教員と生徒がいつも一緒にいて、共に高いレベルを目指す雰囲気がミドルステージの最大の特徴です。

少人数教育

「中1ギャップ」の解消法の一つとして静岡サレジオが実践しているのが「少人数教育」。1学級30名以下で編成し、教師と生徒の距離を常に近くし、すぐに手の届く温かな教育活動を行います。
■静岡サレジオ中学校と公立中学校の主要3教科の授業時数の比較【参考】
静岡サレジオ中学校
中1 中2 合計
英語 (中1)5 (中2)5 (合計)10
数学 (中1)5 (中2)5 (合計)10
国語 (中1)5 (中2)5 (合計)10
公立中学校
中1 中2 合計
英語 (中1)4 (中2)4 (合計)8
数学 (中1)4 (中2)3 (合計)7
国語 (中1)4 (中2)4 (合計)8
■中学1年生の時間割例【参考】
静岡サレジオ中学校
1限 数学 数学 社会 数学 数学 総合
2限 国語 音楽 英語 社会 社会 総合
3限 英語 国語 保健体育 英語 英会話 終礼
4限 宗教 理科 美術・音楽 国語 技術・家庭
5限 保健体育 理科 国語 技術・家庭 国語
6限 理科 英語 数学 美術 保健体育
終礼 終礼 終礼 終礼 終礼
7限 LHR 部活動 探究 部活動 Self study
8限 部活動 Self study 部活動 Self study

※火曜~金曜日の7,8限はサレジオメソッドとし、自分で必要な講座を選択します。

 終礼後、帰宅することも可能で、各々に自由に時間を使うことも可能です。

人間教育

この時期は自分の興味関心の幅を広げる大切な期間。学習だけでなく様々な体験を通して成長していきます。

例えば部活動は大切な教育の場。サレジオではミドルステージの期間は希望者が部活動に参加し、若い情熱を思いきり注ぐことのできる環境が用意されています。

また、ボランティア活動や運動会、宿泊研修など全員で活動する場を数多く提供し、協調性を養うとともに人のために自らが動くことのできる心を養い育てます。